近頃日本でも自転車の歩道運転などでの事故が報道され社会関心が高まっています。ここ
イギリス、ロンドンでも自転車事故は多く、多くの人の関心事項になっています。そのような背景を受けて、ロンドン市はエコでヘルシーな自転車の環境整備をすすめており、留学生活でも自転車が活躍する場面は多くなっています。
- どこで自転車は入手するか
自転車を借りる場合、ロンドンで一般的なのはSantander Bikeを用いる方法です。24時間以内は1回30分以内の利用であれば借しだし回数制限なく利用でき、費用も2ポンドで済みます。アプリを用いて支払ったり、バイクの空き状況をリアルタイムで確認する事もできます。最近は電動バイクのレンタルサービスも出てきているようです。
自転車を買う場合は、もちろん町の自転車屋さんで購入する事も出来ますが、日本のような安い中国製自転車はあまり見かけず、こだわりのスポーツバイク、おしゃれな折りたたみバイクが500ポンド程度から売っている事が多いです。長期に滞在する場合はお勧めですが、短期の滞在の場合は個人売買で中古品を買う事を私はお勧めしたいです。大学の学生組合Student UnionのFacebookページやEbay、Gumtree等で購入者募集の広告がよく出ていますので、だいたい相場としては中古バイク100〜150ポンド程度で入手する事が出来ます。下記の理由からも私は留学生活には中古をお勧めします。
- 自転車の盗難について
ロンドンは自転車の盗難がとても多発しています。日本で通常用いる鋼線を縒ったロック等は太い細いに関わらず大型ニッパーのようなもので簡単に切られてしまいます。夜間でも日中でも窃盗犯は街中の防犯カメラCCTVのない場所をよく知っており、盗まれます。特に買ったばかりの新品バイクは格好のターゲットになります。
確実な防犯はありませんが、私の見物および実経験から確率を下げる方法を記載します。
- バイク用のUロックを用いる。
- 鎖状のチェーンロックを用いる。
- スポーツバイクの場合はタイヤのレバーロックタイプは絶対辞める。
- サドル、ライトも出来るだけ確実な固定を心掛ける。
- 自転車の運転について
イギリスでは自転車は自動車や馬車と同じ扱いをされていますので、歩道は原則走れません。また車道走行時も自動車と同じ規則を守る必要があります。違反時はロンドンでは警察から委託を受けている交通警察により違反キップを受けることになります。罰金は例えば信号無視で60ポンド程度1万円程度になるようですので注意が必要です。公園内の歩道走行も50ポンド等の罰金になるようです。自転車のマークがある決められた自転車レーン、歩道自転車共通の道を走る必要があります。
近年流行っている電動キックボードについてはブリティッシュによって解釈が異なるようで、歩行者専用の道を走っている人もいれば、自転車と同じものだという認識で歩行者専用の道を走行しているとけしからんと怒っている人もいます。交通警察の解釈によれば足が地面を蹴っていれば歩行者と同じ扱いになるようですので、普通のキックボードや電動でも足を使っていればおそらく大丈夫だと思っています。また歩行者が信号無視する事は警察の前でもロンドンでは、自己責任で皆道々と行っており、捕まる事はありませんが、自転車でも漕がずに足で地面を蹴って進んでいれば、歩行者と同じ扱いを受ける事ができるようです。ちなみに子供の自転車は公園では歩行者扱いをされますので、心配は要りません。
- 自転車をどこに留めるか
これは歩道に設置してある逆U字の自転車ラックが正解と言えます。街中では電柱、標識等のポールに固定しているブリティッシュもよく見かけます。
- 安全運転について
基本的に左側端の歩道そばを走るのが安全ですが、左折車や路地からの飛び出し、駐車車両のドアの開閉に注意が必要です。日中でも黄色等の蛍光色やリフレクターのついた安全ベスト等の着用が望ましいと思います。また日中であってもライト特にLEDライトの点滅点灯等は有効に思います。盗難が心配な場合はヘルメットの上にちょんまげのように装着できるLEDライトもAmazon等で安価に売っていますのでお勧めです。またGoProのようなアクションカメラをヘルメットの上に装着するのも有事の備えとして良いかもしれません。