ロンドンのどこに住むのが安全かというのは、よく話題に上がるトピックだと思います。
基本的にはロンドン市内にはいたるところに防犯カメラ(CCTV)が設置されており、犯罪発生時にはすぐに検証され、犯人逮捕につなげているようです。よくカウンシルのホームページにはそのような犯行現場のビデオが掲載されていて、CCTVが設置してあることをアピールしています。
ロンドン市内でよくある犯罪としては、スリ等だと思います。ボローマーケットなどの観光客が多く集まる密集地は、時に被害の話を聞きます。一つ言えることは、ズボンの後ろポケットには財布、携帯は入れないのは防犯の鉄則だと思います。また、二人乗りバイクによるひったくりも時に問題になっているようです。置き引きについては日本よりも発生は高いと思いますが(置いてあるもの、落ちているものは所有権は放棄しているとみなすような印象もあります)、ただ、概ね日本水準の安全性に近いかもしれません。
空き巣に関しては、ロンドンは比較的注意が必要で、よく日本大使館からも注意喚起がされています。特に早く暗くなる冬季は発生が高いようです。戸建の家は特に注意が必要です。タイマーでの室内照明点灯が有効と言われています。
あとは置き引きにも注意が必要です。カバン等を使ったレストラン等での席取り、バーなどで席にジャケットや上着、コートを掛けておくことは、財布等の貴重品が入っている場合は注意が必要です。
どこのエリアが安全かということに関しては、ロンドンの街の治安や環境はモザイク状と言われており、高級住宅街と公共住宅が道一本隔てて近接していることが多いですので、同じエリアだけでくくることは困難です。一般的にはロンドンは東高西低と言われ、ジュビリーラインで東に行くほど、住民の所得や寿命が低いと言われています。また、ドラッグ等の売買が多いため、よくロンドン南部のBrixtonやロンドン東部StratfordやMile End近辺が危ない等と聞きますが、私自身はそこまで行くことがないため、実情はよくわかりません。しかし、街の雰囲気としては評判に近いように感じました。
日本人家族の多く住む地域、ActonやWenblyやFincheryはロンドン西部、北部に位置します。
客観的な情報としては以下のサイトが参考になると思います。
ロンドンの平均寿命
このサイトではロンドンの地下鉄チューブの駅における寿命、家賃などの各指標がまとまっています。治安と住民の平均寿命はおよそ相関していると言われており、ハロッズのあるナイトブリッジがロンドンで寿命の最高地となります(実際ここはかなりの高級住宅街で、家賃も非常に高いです)。平均寿命が70歳台のエリアは確かに街の雰囲気とも一致しているようにも思います(もちろんさらにエリアを細分化して考える必要はありますが)。
以上、イギリスでの防犯生活の参考になれば幸いです。
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