イギリスでの自家用車事情

家族でイギリスへ留学もしくは駐在をする場合、車を買うかどうか迷う事になると思います。ロンドン市内等、セントラルに住む場合は車がなくても便利ではありますが、やはり車があると天気に左右されず、子供の送迎、習い事に行けること、また週末の公園や行楽の移動、スーパーの買い物も便利なものになります。

駐車場所

”道路は車の保管場所でありません”の標語の日本とは全く異なり、イギリスは路上駐車が習慣の国ですので、レジデントスペースだけでなく、市街地の黄色の一本線も場所や時間によっては無料駐車が可能です。

車の駐車に関しては、ロンドンでは住居がその場所にあれば、駐車スペースが路上に比較的安価に確保できることが多いようです。駐車スペースに関してはResident Permit駐車許可をCouncilカウンシルから申請します。費用はおよそ3万円弱/年なので、東京と比べ、格段に安いです。また駐車許可が入手した後は同じCouncil内の居住者専用駐車スペースにどこでもとめて良い場合や、住居の近くならばどこでもとてもいい場合など、CouncilによってのFlexibilityがあります。
 

車の売買

さて車の売買ですが、イギリスでは個人売買が比較的盛んに行われています。これは私は情報の透明化によるものが大きいと思っています。イギリスでは車のナンバーによって、製造年、エンジン形式、また車検MOTのHisotryが公的なサイトで誰でも確認できます。車検歴にはどのような異常があったか、また、その時の走行距離等が記載されています。このような情報が例えば、道端で自分の目の前を通った車であっても、誰でも調べることができてしまいます。売り手と買い手の情報のギャップをなくし(ミクロ経済学でいうAdverse Selectionの回避)、透明化が確立されていることで、個人売買であっても中古車が適正な価格で流通する事が促進されてます。ちなみに車のナンバーの真ん中の数字2桁は製造年を表しています。08であれば2008年前半、53であれば2003年後半製造です。基本的に中古車はMOTを大きな修理なしで通すことができるかどうか(=安全に車を乗り続けることができる事と本来的には同義のはずです)が最大の問題点となりますので、イギリスでのこの情報の透明性は他国に比べ、非常に先進的な取り組みと言えます。
 

廃車費用

車のスクラップ廃車費用については、日本では逆に費用がかかったり、払い込んだ諸費用がちゃんと返ってくるか心配ですが、イギリスではこの辺りのシステムに安心感があります。スクラップは車の程度にもちろんよりますが、およそ100〜200ポンド程度で買取をしてくれる業者があります。(私が調べた限りではもっとも高く買い取ってくれるロンドンの自動車スクラップ業者(オークション出品もしてくれるようです))Road Taxや自動車保険料も自分で手続きを行うことで更新時期の中途であっても月割でしっかり返ってきます。このような事もイギリスでの自動車の売買促進に貢献していると思います。
 

まとめ

ロンドン中心部でも駐車費用は日本に比べ格段に安価です。
イギリスでの車の売買は個人間であっても日本よりは情報の透明化により安心感はあります。MOT歴は必ず自身で確認しましょう。
最終手段のスクラップでも数百ポンドで売ることができます。
     

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外貨送金

海外送金は為替レート(銀行で0.6%、FX利用で0.1%)と送金手数料、着金手数料(計6000円程度)でコストがかかります。私もいろいろ試しましたが、ポンド等、外貨の送金コストは
トランスファーワイズ が最も安いようです。このリンクから試算できますので、よければご確認ください。
特にポンドのようなマイナー通貨は節約効果が高いと思います。
私の計算した所、0.7%程度のコストで送金できます。(100万円送金で7000円程度の費用)

 

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