イギリス生活において困るものは健康管理です。何かあった時にどうするか、薬局に焦点をあてて少し書いて見ました。
日本だとまず何かあれば病院、開業医受診をすると思いますが、こちらでは小さな事だとまずGPというかかりつけ家庭医・総合医に受診し、怪我や重病等の緊急時はA&Eという病院の救急外来に行きます。また別の選択肢としては薬局に行って薬剤師さんに相談に乗ってもらって(もしくは相談なしで自分で棚から選んで)薬を購入します。
この薬局ですが、日本よりもアクティビティが非常に高いです。前述の薬相談は日本でも同様ですが、医療費抑制の国民啓蒙活動のためか、また夜遅くまで営業してすぐに対応してくれるためか、多くの人が有事に薬局を利用をしています。日本よりも効果の強い薬が薬局で売っているのも一因だと思います。例えば日本では処方薬でしか購入できない胃薬、プロトンポンプ阻害薬も売っています。もちろん日本のドラッグストアのように、イギリスの大手ドラッグストアでも飲料や食品まで売っています(逆に大手スーパーにもドラッグストアを併設してスーパーオリジナルブランドの医療品を販売している所もあります)。また全体的に価格も抑えられています。
イギリス独自であるのが、ワクチン接種だと思います。こちらでは薬剤師さん?がワクチン接種することが可能で、薬局でさまざまなワクチンが接種可能です(インフルエンザや破傷風、その他のトラベルワクチン等)。ドラッグストアのホームページを調べるとそのリストと価格を調べることができます。インフルエンザは高齢者や妊婦の方はどこでも無料で打つことができます。もちろんかかりつけ医のGPでも打つことができますが、一般的にはインフルエンザ等を含めて薬局で接種した方がやや安く済みますし、予約等も要らず便利なことが多いです。ただ時にGPで接種すると無料となる場合もありますので注意が必要です(例えば怪我をした後の破傷風のワクチン接種など)。
このようにイギリスの薬局は守備範囲が広く、まず何かあれば薬局に行くと言うブリティッシュにも多く会いました。もし何かあって困った場合は薬剤師さんに相談してみてはいかがでしょうか?
